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ワーキングホリデーに物申す!

 先日、フランス人の夫を持つある日本人の友人と長電話をしていた時、話がたまたまワーホリ(ワーキングホリデーの略)のことになった。彼女曰く、ワーホリの子にベビーシッターを頼んだが、あまりの質の悪さにびっくりしたとのこと。気が利かないだけでなく、一般常識にも欠けているというのだ。「一体どういう人たちがワーホリなのか?」と怒っていた。続けて曰くに「最近じゃほとんどの仕事はワーホリに取られるし。知ってる~?アロカシヨン(給付金)だって当たり前に請求するんだってよ~!」
 私は現在ほとんどワーホリの人達と接触がないので、極言は出来ないが、それでも薄々とフランス在住の日本人のレベルがここ6~7年の間にじわじわと低下していることには気付いていた。去年まで店を経営していたので、お客さんの変化でもそれが顕著であった。こういうと嫌な感じだが、同じ日本語で話をしているのに、全く分かり合えない人たちが増えてきたように思っていた。実際、フランス人の友人があるワーホリの女性に部屋を貸した時の何ともいえないトラブルに巻き込まれたこともある。それは必ずしも「ワーキングホリデー」だけのせいではないと思うが、一般にあまりにも安直にフランスに来る人が増えてきたのを否めない感があったのである。
 インターネットで調べてみて、いよいよ面白いことに気付いた。日仏間がワーキングホリデーという制度を開始したのは99年の12月とのこと。ちょうど、私が「ちょっと最近、在仏日本人へん?」って思い始めた頃と一致する。いまや毎年約600人の日本人がフランスへとやって来るのだそう。相互の契約だから、もちろんその逆のフランスから日本へ行く若者もいるのだろうが、日本からの矢印の方が断然太いように思う。年齢では、18歳から30歳以下までとある。言うまでもなく圧倒的に女性が多い。ワーキングホリデーのヴィザは1年間で、ヴィザ代は無料。1年間は無条件で就労できる。勉強の義務もなし。ここが大きく学生ヴィザと違う。
 学生ヴィザというのは、通常の語学学校だったらまず半年間の滞在許可証しか出ないし、沢山の書類も必要。前もって学費を納めた証明書もいるし、それも週20時間の授業が義務付けられている。語学学校の学費は結構高いし、勉強もハードだ。だから、普通そんなに長くは学生は続けられない。途中でもっと学費が安くて1年のヴィザが出る大学に切り替えるとか、名前だけ書けばヴィザを取り易くしてくれるようなチョンボの語学学校もあるにはあるけれど…。またアルバイトも週に何時間までという決まりがある。
 しかし、ワーホリのヴィザというのは、「1年間この人は、この国に何のお咎めもなく居られるんですよ~。別に勉強していなくても、仕事もしていなくても、毎日何~にもしていなくても誰にも何にも言われないんですよ~!」というヴィザなのだ。これぞ究極のモラトリアム。イヤイヤしていた仕事を投げ出して、「1年間ワーホリに行ってきま~す!」と言って日本を飛び出してきたくなる気持ちも分かる。「ワーキング」と付いているので一応聞えもいいしね。しかしその実態は「ワーキング」は外してしまって「ホリデーーー☆」だけの人がどれだけいるだろうか。
 なぜなら、彼らは、ヴィザだけはあっても仕事は決まっていない状態でやってくるからだ。このヴィザも最初の頃は、フランスに受け入れ先がないと来れないような決まりがあったらしい。しかし今では、誰彼かまわず出国させてしまう。これってどうにかならないのかな~。ヴィザの発給に必要な審査は、簡単な論文(日本語可)だけで、ヴィザを取得した人のほとんど
はフランス語が出来ない。「働きながらうまくいけばフランス語を覚えられるかも~?」って、アナタ、フランスのどの企業が、日本語しか話せない人を雇ってくれるんでしょうか?そんなわけで実際の働き口は、日本料理店(水商売も含む)であり、日本の旅行会社であり、日系企業のアルバイト、はたまたベビーシッターになる。この人達の出現以降、求人広告に「ワーホリ可」の文字が増えた。雇用主にとっては、こんなに便利で使いやすくて後腐れのない労働者はいない。なんせ次から次へとやってくるし、年金の心配はしなくていいし、若くてピチピチしているのだ。しかしそのせいで……長期滞在組の「子供も大きくなったし、この辺でパートにでも出ようかしらん」みたいな年齢の女性達の就労先がなくなった。まさに、「皆無」と言っていい!雇用者は、ずーっとこれからも面倒を見続けなくてはならないオバさんたちなんか要らないのだ。今、手元に日本語新聞「OVNI(月2回発刊)」と「フランスニュースダイジェスト」(週刊)があるので、ざっと求人ページをめくってみたが、1回分の求人の2紙合わせての件数は、53件。その半数以上が「ワーホリ可」とあり、しかも職種は、ほとんどがサービス業でフルタイムではない(中には「子供のお迎え」なんていうのまである)。でもくり返し言うが、600人も来るんだよ!フランスにおけるもともとの求人という分母が限られている上に(フランスの企業はわざわざ日本人なんて欲しがらないしね)、山のような人達が次から次へと押し寄せてくるのだ。これじゃ、私たちに仕事なんか回ってくるわけないやん!これが一つ目のおっきな問題だ。
 そしてもう一つ、友人も騒いでいたが「アロカシヨン ドゥ ロッジュマン(住宅給付金)」のこと。これは最近の学生さんやワーホリの人達では知らない人がいないのではないかと思われるが、私が学生やってた14年前には、こんなのもらおうなんて思う人誰もいませんでしたワ。今じゃ誰が吹き込んだのか、猫も杓子も、「もらえるもんはもらわなきゃ損」とばかりに役所に書類を送って給付してもらっている。(毎月結構大きな額が支払われるらしい)このアロカシヨンっていうのもフランスの両刃の剣だ。
これはもともと、子沢山の家庭とかで低賃金の所得しかない人達が「お願いします~。助けてください」っていう感じでお国に出してもらう援助のお金であって、親から仕送りもらっているような学生や、ましてや「ワーホリ」で半分遊びに来ているような人(失礼!)らがもらうのはお門違いだと思うわ。だって、ワーホリの子って確定申告していないでしょ。つまり、お給料(バイト代)だけもらって、フランスに税金は落とさずにその前に帰国してしまうくせに、国の恩恵だけはちゃっかり得ようとするのはどう考えてもおかしいんでないかい?私は、そのことも潔くないと思うのだ。だってもともとはアロカシヨンって善民の血税なのだよ。(そもそもバイトっていう種分けはフランスにはない。日雇いなら日雇いでも正式な雇用契約を結ぶか、もしくは自由業者としての登録が必要) 
 
あと、ワーホリのサイトを見ていて感じたのは、「っていうかー、今のままの自分って本当の自分じゃないような気がするー。将来のこと考えて、自分でやりたいこと見つけたいから海外にでも行ってみよっかなん♪」みたいな軽いノリの人がすっごく多いのだ。中には、「大学に入ったけどつまんないので、留学しようと思ったけど学校も授業料が結構かかるし、レベルも高すぎるので、ワーホリが自分にちょうどいい☆」って、「遊びたいだけかい!」みたいな人が結構多くて困っちゃうわ。そして究極は、同じホームページ内に、必ずあるのだ「海外恋愛」「海外結婚」の項目が!その悩み相談とか、質問とかを読んでいると、「一体この人達は何が目的で海外に行きたいのだろうか?」と素朴な疑問が湧いてくる。あんまり馬鹿馬鹿しくなったので、もう途中から読む気もしなくなってしまった。
 まーここで私が申したいことは、「日本政府も、こんな無駄なことに力を注いでいないで、何かもっと違うこと考えたらどうかね~」って、これが私の正直な結論だ。フランスに限っていえば、大勢の日本人が1年間、お金を使いに来てくれるから「ウェルカム」なのであって、決して彼らフランス人がその人達を働く仲間として同じ時間を共有したり、人生経験を豊かにしようとしてくれているからではないのだということをここに付け加えたい。要は、どこまでも長期の旅行者扱いだということだ。
「ワーキングホリデー」、
この制度の生ぬるさは、海外の地で真剣に生きている人達に失礼だ。もし、どうしても続行するのであれば、現地での受け皿を全部前もって日本政府が用意するべき。それにもっと厳選な審査を行い、優秀な人物を海外に派遣してほしい。日本人を輸出しているのと同じなんだからねっ☆

後記)あえて苦言を呈し、ガミガミ言ってみましたが、もちろん「ワーホリ」で来てもその期間を有効に利用し、楽しくためになるステップアップにしていった人たちがいることを信じてやみません。

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名無し様

「嫉妬乙」?
これは日本語ですか?言葉の意味が分からないです。私がワーホリの人に嫉妬しているという意味かしら?
だとしたら、あなたは残念ながら私の文章を理解されていないようですね。私はワーホリの子たちにかけらほども嫉妬したことはありません。アロカシヨンをもらう件にしても、嫉妬という感情とは違います。なにより、私は国からアロカシヨンをもらおうという気持ちになったことさえありませんし。
上の文章はもう6年も前に書いたのですが、私は現在、前にも増してワーホリの人たちと接触がない状況です。なので、ワーホリの現状は正直分かっていません。でも、前に書いた文章を訂正する気もしません。今読みかえしてみても、別に自分で間違ったこと言っているとは思いません。
誰かのブログの文章に対してコメントをするのなら、意味の分かる文章で、あなたの意見を述べるのが筋ではないでしょうか?それが反対意見でも、あなたの意見に意味があるのなら、私はきちんとお答えできますが、それがピントのずれた呟きでは、お答えしようがありません。
ごめんなさい。でももうこのようなコメントは気分悪いので送らないで下さいね。


ワーキングホリデー様

ずっとお返事ほったらかしてすみません。
なんとお返事してよいか分からなかったもので。

あなたの仰ることは全くもって正論です。よって、反対の余地はないんですけど、こう言っては何ですが、喧嘩を売っているような文章です。なにかお気に触るようなこと私言いましたでしょうか?

ひょっとして「名無しさん」でしょうか?

ちなみに、このコラムに関しての同様のコメントは、今後蒸し返したくないので、拒否させていただきたいと思います。

このコラムに関して

私がこのコラムを書いてからかなり年月が経っています。
なので、今の私はワーホリの現状が分からなくなっていますし、
ワーホリの人とはますます接触がありません。

「ワーホリ」と検索して偶然この文章を読む方の中には、ひとりの人間の一つの考えと読み流してくれずに、まるで自分のことを非難されたかのように反発を覚える方もいらっしゃるかもしれません。
でも私は自分の当時の考えや文章を訂正、消去する気はありませんし、読み返してみても自分が間違ったことを言っているとも思いません。
これは私のブログですので、私が自分の考えを述べることに関しては、誰にも何にも言われたくないと思います。もし反論がありましても自分と違う考え方もこの世にはあるのだということでご容赦願います。
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Author:ikuko
栃木県宇都宮市出身。1993年2月よりフランス在住。現在パリ郊外に住んでいます。

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