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2013年5月24日(金) 中国映画祭で「1942」を観る

中国映画祭にMちゃんと行き、フォン シャオガン監督の「1942」を観てきた。これがひたすら重く救いようがない話で、観終わった後、ヨレヨレと倒れそうになった。
折しも1942年の第二次世界大戦の混乱中、河南省で干ばつのせいで大飢饉が起こり、300万人の人が死亡したというのが大筋なんだけど、一言で言うと「凄惨」、ただそれだけ。中国人の嫌な面がこれでもかーっていうぐらいに描かれている。これがなぜ検閲に引っかからなかったかというと、国民党政権の時代のお話だからだろう。
Mちゃんが、観終わった後に「これはプロパガンダ性が強くて好きじゃない」と言っていた。毛沢東の時代、1950年代~60年の初め頃「大躍進政策」という強引な増産計画と飢饉により、3500万人から5000万人ほどの人が亡くなったという。その時代のことはさすがに映画のテーマに出来ないので、それよりも知名度の低い1942年となったらしい。中国のタブーっていうやつか。でも、ちゃんと中国人はこれを観て「何言ってんの?毛沢東はもっとひどかったくせに」と思うのだろうか?

中国軍、政府関係者がひどく描かれるだけでなく、民衆のモラルの低さ、無秩序さ、自分だけよけりゃいいというエゴイズム満載。日本軍も小賢しく描かれ、残虐さに納得いかないシーンもあった。
それでも日本軍がかすむほど自国民をここまで醜くリアルに描いたという点で、この映画は勇気ある作品だろう。いつも中国映画を観て感じるのは、人のパワー、たくましさ、粗暴さだ。あの大地では、小津や成瀬のような映画は生まれないだろうな~と思う。


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栃木県宇都宮市出身。1993年2月よりフランス在住。現在パリ郊外に住んでいます。

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