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2013年1月16日(水) 幸田文を読む

久々に補習校を待つ間、読書した。読んでいたのは「精選女性随筆集第1巻 幸田文」という本で、この間日本から届いたばかり。
43歳で随筆を書きデビューした文。作家として遅いスタートだが、彼女のものを見る目の確かさ、それと文章の美しさにうたれた。日本語なのに、理解できない語がたくさんある。たかだか65~50年前の文章なのに、今の言葉遣いと全然違うと感じる。父(幸田露伴)との会話の妙、その内容の不可思議さ、そしてある種の潔癖さ。
まっとうな生き方の清々しさが感じられ、つくづくいいな~と思う。古い映画を観て昔に憧れるのに似た感じ。パッとページを開いただけで、まぎれもなく昭和の(しかも戦後間もなくの)においがする。こういう空気感はどう逆立ちしてもかなわないな~と思う。
随筆が好きだ…けれど、読むに堪えない随筆も多い。過剰な自意識に彩られた文章は読むのがきつい。得意になっているのが見えた瞬間引いてしまう。その点、幸田文は稀有な人だ。偉大な父を持ち、その影を引きずるうち、なんとか居場所を見つけて、彼女なりのカラーを見出してきたのであろう。その突き抜けた先にあった解放感のようなものが読んでいて感じられた。文章のうまさと研ぎ澄まされた感性は生まれつきのものだろうが。



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栃木県宇都宮市出身。1993年2月よりフランス在住。現在パリ郊外に住んでいます。

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