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2012年3月20日(火) 日本人妻のインタビューを聞いて

アドちゃんに頼まれて、彼が先日来日した折に様々な人にインタビューした録音を文章に起こす仕事をしている。これが結構興味深い内容なので、引き込まれるように聞いている。
昨日今日とかかりきりだったインタビューの相手は、北朝鮮人と結婚し、61年頃の帰国事業のために北朝鮮に渡っていった日本人妻だ。彼女は2001年に脱北し、中国から日本へ帰りついた。もう何冊も体験記の本を書いているので、アドちゃんがその本を読んで本人に会いたくなったのだった。
淡々と辛い経験を語る彼女の声は穏やかだったが、まだ100人ぐらいいるのではないかという日本人妻や拉致被害者のために自分が何か出来ることを精一杯したいと語る言葉は、力強かった。
「地上の楽園」というキャッチフレーズで北朝鮮に帰ることを勧めて回ったキャンペーンがあった。日本の政府も現状を(ひょっとして)知りながらそれを邁進させたというから責任の一端はあると思う。夢のような生活を吹きこまれ、その当時、日本での生活が苦しかった人たちは、その甘言に惑わされ、北へ行く船に乗ってしまった。
北朝鮮人と結婚していたというだけで、日本人の妻たちも大勢海を渡っていった。家長の力が強く、反対する権利や選択の余地はなかったのである。最初は、3年したら里帰りが出来ると聞いていったという。でもそれはかなわず、現地でも日本語も使えず、日本人同士での付き合いもできず、自然に朝鮮語を覚えてしまうほどだった。
今では私たちも情報を聞いて知っているが、北での生活は、想像した以上に厳しいものだった。食べ物や服もなく、お金を日本の家族に無心しなければならない。期待して行っただけに、その落胆はいかばかりだったろう。しかも、食べるのに必死で、なんの余裕もない生活、ギスギスした人間関係、絶えず監視されている社会…。
日本の家族にも常に何かを送ってもらうとか、迷惑をかけ続けたせいで、40年ぶりに帰国した後も妹たちにはすっかりそっぽを向かれてしまっているという。

今度またミサイルの実験をするなんて言ってるけど、本当にまともな理屈が通らない国だ。まだ、ひどい生活を強いられている人たちがいると思うと胸が痛くなる。一日も早く、祖国の土を踏めますように、祈らずにはいられない。




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Author:ikuko
栃木県宇都宮市出身。1993年2月よりフランス在住。現在パリ郊外に住んでいます。

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