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2012年3月18日(日) 「HUGO CABRET」を観に行く

今日から3日間「春の映画祭」だそうで映画が3ユーロ50。子供たちを連れて「ユーゴ カブレ(邦題:ヒューゴの不思議な発明)」(2011 米)を観に行く。3Dの映画なので、入口でメガネ(ひとり2ユーロ)を借りて会場へ。

(ちょっとネタばれありなので、今後観る予定の方は飛ばして下さい)
1930年代のパリ。父を失ったユーゴは、モンパルナス駅に住んでいる。駅の時計を調整するおじは、いい加減なアル中で、ユーゴを引き取ったものの放ったらかしにして、どこかへ行ってしまった。時計の時間を合わせるのはユーゴの仕事だ。でもユーゴが時計台に住んでいることは誰も知らない。
駅の中の日常はエキサイティングだ。浮浪児を保護しては、収容所に送り込む守衛と番犬、カフェの常連の人たち、レストランで演奏する楽隊、チャーミングな花売り娘、沢山の旅行者たち、それに構内にある不思議なおもちゃとアメを売る店…。
ユーゴの亡父は時計の修理屋で、彼が残していった手帳と動かない機械人形があった。その人形の謎を追ううちに、ユーゴはおもちゃ屋の娘イザベルに出会い、彼女の養父ジョルジュの過去をめぐる旅に出かけることになる。それは、父との思い出をつなぐ旅でもあった。
父を失った寂しさ、辛さから立ち直れない孤独な少年と、華々しく楽しかった過去を忘れようと努める老人。この人は、かつて映画の特殊映像を創製したジョルジュ メリエス(実在の人物)だった…。

まずは、映像の美しさに息をのむ。幻想的で魅惑的なパリの街が見事に表現されている。これは必ず3Dで堪能すべき!まるで鳥になってパリの上空を飛んでいるような気分になる。雪の舞う鉛色の空、30年代とあって、すすけた建物の壁や当時の街並み、ファッションなどもリアルに表現されていて、細部まで手が込んでいる。
モンパルナス駅の再現もすごかった。今では味もそっけもない建物だが、昔は情緒ある駅だったんだな~と感動。この時代って、人々がお洒落でのんびりしていて、人情味あふれていたんだなと思う。「駅」というのは、人が集う場所で、また人が出会う場所でもある。様々な人々のふれあう様子を眺めているだけであったかい気持ちになる。
しかし話はただのんびりしているだけではなく、手に汗握るスリルあり、ぞくぞくするコワさあり、ジーンと泣ける場面ありと飽きさせない。実に濃厚な2時間を十分に楽しめる。(子供は7歳ぐらいからと書いてあるので、子連れでも!)

しかしこれは、単なる子供向けのファンタジーではなくて、本題は映画の創成期を支えた大監督へのオマージュであろう。それを、現代最新の技術である3Dを駆使して表現しているところが面白い。かつての映画人たちの熱情は、現代人のそれと比べて決して劣っていない。むしろ、知恵をしぼったアイデアと工夫と手作りの妙味がある。映画の中の昔の映像(見世物小屋風の)が非常に面白かった。☆4つ。


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Author:ikuko
栃木県宇都宮市出身。1993年2月よりフランス在住。現在パリ郊外に住んでいます。

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