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2012年1月12日(木) 勝手に閉める郵便局

昨日、郵便受けに書きとめの不在通知が入っていた。玄関までの門はいつも開いているのに、そこを入って来ないで、こちらが在宅なのに不在通知を書いて置いていくというのをもう何度もされている。この間、申請してきたカルトグリーズが届いたに違いないと、早速郵便局に取りに行った。
不在通知に書かれた営業時間は、8時半から12時、14時から18時とのこと。私は午後一番で行こうと思い、14時15分ごろに郵便局に着いた。すると、ドアが閉まっていてひとりの青年が待っていた。
ドアには、「本日、特別に11時15分から14時30分まで閉めます」との貼り紙がしてあった。青年は「3時間以上も昼飯なんだろうか。僕は14時過ぎから待っているけど、いくらなんでも長い休みだ」と言っていた。
私も、(15分もここで待つのか~)と暗い気分になったが、家に帰って出直すのも癪なので、そのまま彼の後ろに並んだ。
そのうち、次々に人がやって来て、みないつもより長い昼休みに一様に不満な顔をしながらも、列を作っていった。そしてその数は気付けば10人を越えていた。
中に、スカーフを頭に巻いたアラブのおばちゃんがいて、いつの間にか青年の隣に立って「なんで開いてないの?なんでドアを叩かないの?」と話しかけた。彼は仕方なさげにガラスのドアをノックした。ドアはかぎが掛かっており、中には無人。誰もいないから貼り紙がしてあるのだ。
青年は「誰もいませんよ。ノックしても無駄です」と言った。なのにアラブのおばちゃんは、「ねえ、なんでもっとノックしないの?なんで誰もいないの?」としつこかった。連れのおじさんに「お前、もういい加減にしないか。誰もいないんだよ。どうしようもないだろう」とドアから遠ざけられても、列に並んだ人ひとりひとりに、「どうして郵便局が閉まっているのか知っていますか?」と聞いて回っていた。もちろん誰一人、郵便局の閉館理由なんか知るわけもない。
「局員みんなでガレット食べてるんじゃないの?」「昼飯にしてはおかしいなあ」「こんなことっていいのかしらね」「市役所に言いつけようか」などなど、あんまり役に立たない発言。でも心底怒っているというよりは、(仕方ないなあ、でもなんか事情があるんでしょ)っていう感じ。
もうこの、あり得ない郵便局の姿というのに呆れるとともに、人々の辛抱強さには感動してしまった。
しかし、ただ一人アラブのおばちゃんは、何が何でも郵便局が閉まっている理由を知りたかったのか、側で道路工事をしていた労働者のグループにまで聞いたり、近くの店に聞きこみに入ったりしていた。(笑)私はこのおばちゃんの行動を観察することによって、何とか待ち時間を我慢していた。

そのうち、並んでいた人がひとり、またひとりと帰り始めた。そこで時計を見たらナヌ~!14時45分ではないか!!貼り紙の時間過ぎてるやん!公共機関がこれでいいのか~、フランス!
一番前のお兄さんは、鬼のような形相でブツブツひとりごとを言っていた。ずーっと怒りをためていたに違いない。
私が(やっぱり今日はもう帰ろうかな~)と思い始めた頃、14時55分に6人の男女がのんびり向こうから歩いてきた。その時には、郵便局前にいたのは7人ぐらいになっていた。アラブのおばちゃんは、「ああ、来た、来た!」と嬉しそうに言うと、ちゃっかり列の一番前に居座ってしまった。(爆)
ビックリしたのは、この郵便局員たち、誰も焦ってないし、時間に遅れたことを恥じる様子もない。当然のことだが、誰の口からも「すみません」という言葉はおろか、遅れてきた弁明さえなかったのだ。
そして、このことにあの青年がキレてしまった。「おまえら、恥がないのか?プロフェッショナルとしてそれでいいのか?実にスキャンダルー(言語道断)だ。」と怒鳴りつけたのだ。私は心の中で快哉を叫んだ!(プロフェッショナルと来たか~!)
しかし、間髪いれず、局員の中の巨大黒人が青年に向かって「なんだ、その言い方は。急ぎの用なら他のオフィスに行けばいいだろ」と言い返したので、2人の間で激しい口論になってしまった。しょえ~~~☆でもこの局員の発言は最悪だった。なぜなら青年は、私と同じく書留を取りに来たのだ。あんた方の方で「ここのオフィスに取りに来い!」っていう紙を残していったんでしょうが!
今にもつかみ合いになりそうなふたりの男たちの剣幕の中、周りの人たちは誰も口がはさめずハラハラ。ひとりの女性局員が、「私たちは、大事な会議をしていたのです」と取ってつけたように言ったけど、そんなの営業時間中にやるか?しかも貼り紙から30分も遅れて帰ってきてこの態度!私たちは冷ややかな沈黙でそれに答えた。
やっと、ひとりの気弱そうな局員が「でも遅れたことは、すみませんでした」と言った。(最初っからそう言えばまだしも…)と思った。そんなに「謝ること」って嫌なのか。それによってすごく損している気がするけどね。

カギが開けられた後、アラブのおばちゃん、青年、私、…の順番で中に入った。青年の用事は5秒で終わった。青年が怒ってくれなかったら、私はもっと腹を立てていた気がする。自分の代わりにガーッと怒ってくれる人がいると、案外冷静に客観視できるものだと知ったワ。
それにしても、もし日本で同じようなことが起こったら一体どうなるんだろう。多分、その日のうちに大ニュースになり、局員たちは減給とかクビに近い処分を受けるんじゃないだろうか。つくづくフランスの公共サービスの質の低さについては呆れる思いだ。



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それにしてもひどい目に遭ったね。
何なんだー。

確かに日本じゃあり得ない。

仕事で郵便局と関わっていて、郵便物の件数間違えて来ることが多くて結構いい加減だなぁと思っていたけれど、案外ちゃんとやってくれてるのかもって思えてきたよ。

RICO様

郵便局員の態度は千差万別。窓口の人は結構感じのいい人が多いと思うけど、ひどいのもいる。一概には言えないけど…。今回のは今までで一番ひどいかもね。(集団だけに)
日本は公共機関の人はお役所仕事かもしれないけど、ここまで勝手な振る舞いはしないでしょう。もし、百歩譲って営業時間を変更したとしても、それに遅れそうになったら、ひとりだけでも走って戻ってきて、お客さんに謝るなり事情を説明すると思わない?そういう知恵も思いやりもなく、ふんぞり返って偉そうにしている郵便局員達の態度には、ほんっとに呆れたし情けなくなったよ~。
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栃木県宇都宮市出身。1993年2月よりフランス在住。現在パリ郊外に住んでいます。

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