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2012年1月8日(日) 孤独はなによりも人を蝕む

ぱたぽんを散歩させていると時々会う、近所の団地に住んでいるフランス人の女性。彼女も白いマルチーズを連れているので、初めの頃は犬の話しかしなかったが、そのうちに他の話題にも発展するようになった。(前にもブログで書いたかもしれない)
彼女は、小さい時に受けた虐待がもとで心を病んでいる。拒食症と過食症を繰り返し、現在はガリガリにやせている。結婚は、父親の妨害で壊されてしまった。今は勤めもなくし、生活保護(700ユーロほど)で生きている。家賃を払うと食べていくのがやっと。この間は、犬が病気になり200ユーロ支払ったため、今の生活費は一週間に30ユーロだと言っていた。
「私はもうダメ。もう限界。犬も飼えない。手放さなくてはならないと思う」
そう涙をためた目で言われ、私も聞いているだけで涙があふれてきた。「心のレストラン」に行って施しをもらうには、ほんの少し収入(補償金)が上回っていたから拒絶されたという。
犬はもう9歳。かわいい顔をしているけど、歳のせいでもらい手は少ないだろうか。でもどうにか助けてあげられないものか、と思案した。日本人新聞に広告を載せることぐらいなら手伝えるかもしれない。
あと、平日の昼ごはんに誘ってあげることぐらいはできると思う。一緒に映画に行ったり、お菓子を焼いたり、話し相手にもなれるだろう。(話がヘビーすぎて、こっちが滅入ってしまうかもしれないけど…)
その人は、家族に受け入れられていないので、クリスマスもお正月もたったひとりで過ごしたのだ。プレゼントを持っていった兄の家で、「お前の顔なんか見たくないから出ていけ」と追い返されたのだという。
彼女の体からは、孤独の匂いがする。大体が、外国人の私(しかも道で話すだけの人)にそんな深刻な問題を打ち明けること自体がかなしすぎる。でも「冬は自殺する人が多いの。することもなくたったひとりで家にいると、死ぬことも考えてしまう」なんていう言葉を面と向かって言われたら、どうにかしてあげたいと思うだろう。
「人の事より自分自身をどうにかしろ!」という突っ込みも聞こえてきそうだけど、私は、自分が出来る範囲で誰かの役に立ちたいと思う。それは黙って話を聞いてあげるだけかもしれないけど、金銭的援助なんてとてもできそうにないけど、彼女がひと時でも楽になってくれたなら、それでよかったと思いたい。別れ際、私をぎゅーっと抱きしめ、涙を流しながら手を振った姿が忘れられない。どうか負けないで!と後ろ姿に祈った。



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Author:ikuko
栃木県宇都宮市出身。1993年2月よりフランス在住。現在パリ郊外に住んでいます。

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