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2010年1月1日(金) 元旦

読書とDVD観賞という理想的にだらけたお正月である。
読んだ本は「1941年。パリの尋ね人」(パトリック モディアノ)、「戦場から女優へ」(サヘル ローズ)など。
1冊目は、98年に書かれたもの。占領下のパリで行方不明になったユダヤ人の少女を探す新聞広告を、古い新聞上で発見した作者が、88年から10年の歳月をかけてその少女の人生の軌跡を追っていったというルポルターニュである。ちなみにモディアノ自身もユダヤ人だ。
少女の出生地、通っていた学校、住んでいた家、両親について、そして最後は強制収容所に送られていったことなど、辛抱強く長い年月をかけて調べ上げていったのだ。
尋ね人広告は、少女がカトリック系の女学校を脱走した後で両親が出したものと思われる。しかし、その時は両親達もユダヤ人として追われる身であったという皮肉な運命なのだが。
彼女は広告の数ヵ月後に街中で捕らえられ、更にその数ヵ月後にはアウシュビッツのガス室で亡くなっている。

ノートルダム寺院の裏手に、真新しいユダヤ人の慰霊のための場所があり、この間初めて行って暗い気持ちになった。一時的に収容された場所でもないと思うのだが、牢屋のようになっている場所に、たくさんの文字が書いてあった。
観光客で賑わうマレ地区や、モンマルトルの丘の下の18区なども昔からユダヤ人の固まって住んでいた地域だ。
何も知らないと、そのまま通り過ぎてしまうようなアパートの壁にも、学校の入り口にも、よく見ると「ここから○○人のユダヤ人が強制収容所に運ばれました」と書いてあったりする。
街が古いと、歴史の爪あとがあちらこちらに生々しく残っているのに時々出会い、戸惑う。
そういえば昔通っていた語学学校も、修道女が大量虐殺された場所だったっけ。昔の建物はだから怨念を感じることがある。幽霊は見ないけど、なんかイヤーな感じがする場所があるのだ。
歴史を追うということは、誰かの存在の痕跡を追っていくことなのだ。そして少女の他にも名もない尋ね人が沢山いたのだという真実に身震いがする思いがした。

2冊目は、イラン人で今は日本でタレント活動をしているサヘル ローズさんの自伝。この人のこと知らなかったのだが、数奇な人生を歩んでいる人なのだ。でも一言でいうと強運な人だと思う。
多分、こんな運命を生きる人はそうそういないだろう。今、日本にいることが彼女にとって幸せであることを願わずにはいられない。

DVDは、ディズニーの「レミーのおいしいレストラン」。フランスでは「ラタトイユ」っていう題名ではなかったかしら。
もう単純に「ねずみの映画」っていうだけで敬遠していたのだが、これがなかなかよくてビックリ!
パリが舞台っていうだけで嬉しいのに、CGがすごいの。
簡単に言うと「お料理するねずみ」っていうストーリー(!)なんだけど、ねずみの動きがリアルすぎて気持ち悪いほど。街の風景もよく出来ているし、話も感動的で期待していたよりずっと楽しめた。
食べ物がおいしそうに表現できているという点は脱帽!香りまで漂ってくるかのようなリアリティー。観終わるとすぐにキッチンに立ちたくなるような(もしくはおいしいビストロに行きたくなる)映画だった☆


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あけましておめでとう

今年もよろしくねー。

私も今年のお正月は実家でのんびり、『ベンジャミン・バトン』と『ボルト』を見ました。
どちらもなかなかでしたよ。
特に『ボルト』はCGで、真っ白わんこが主役のほのぼの映画で、おすすめです。

『レミー…』見ました。
料理が特にリアルで、アレ見ると確かに料理作りたくなりますね。

CG技術の進歩はホントすごいですね!

RICO様

あけましておめでとう
こちらこそ今年もよろしくね☆
私も「ボルト」は観ましたよ。
何といっても冒頭シーンが大好きです。

「レミー」は好きなんだけど、私、ねずみは全くダメ!
CGのねずみは動きがリアルすぎてところどころ「ギャ~」って
叫んでいました☆
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Author:ikuko
栃木県宇都宮市出身。1993年2月よりフランス在住。現在パリ郊外に住んでいます。

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