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道端のフランス語 前書き

在仏年数が長ければ長いほど、フランス語が話せる」というのは間違いで、むしろ下手に生活知識がついてきたり、フランス人との会話の流れの予想が出来るようになってくるほど、上達は遅れがちなものだ。
中には、フランス人と結婚している女の人で、「私はまったーくフランス語が話せない」と暴露した人を(なんと4人も!)知っている。英語も出来ないそうなので、「会話どうしてるの?」と尋ねると、「相手の言っていることをぜーんぶ聞き流している」んだそう。それにしたって、毎日が苦痛じゃないのかなー?きっとそういう人は、たとえ同じ言語で話していても、相手の言っていることを本当に分かってあげる努力をしていないのではないかナと思う。最初から全部聞き流すなんてあんまりだ。でもよく、「日本人だとお互い分かりすぎてしまうから、いや。相手が外国人だとその点、気が楽!」なんて言う人もいる。でも本当にそうかな?言葉が完璧に分からないと楽というのは?「日本人」っていうだけで分かり合えるっていうのは?
確かに私たちの文化には、「以心伝心」なんていう言葉があるけれど、黙っていても何でも分かってくれる、何でも相手のことが分かるなんていうのは、幻想に過ぎないと私は思う。もしあるとしたら長年の付き合いにおける慣れとか習慣のようなものであって、心の内側を覗くようには、誰も他人のことを理解はしていないし、出来ないだろう。「言葉」は、他者との感情交感の重要な媒体である。
それはともかく、「フランス語」だ。フランス人と話をしていても、あるいは、彼ら同士の話を聞いていても、「おや?」と思うのは、誰も学校で習った表現どおり話していないってこと。日本語習いたての外人さんと話すと、「!」となるように、私もよく「アクセントがチャーミング(これはほめ言葉なのか?)」とか、「○○○だってー!!(○○○は私が言った言葉が入る)」とか言われながら、でもめげずに日々フラ語とカクトウしている。ここでは、私の耳をグーっとひきつけた、道端で拾った言葉たちをつらつらと書き付けてみたいと思う。名づけて「路傍のフランス語」!アトランダムに書いてみるつもり。
また、何かとっておきのをご存知の方、メールにてお教え下さい。

追記)上の文章を書いてから何年かの月日が流れた。
相変わらず毎日、何らかの形で新しい言葉を学んでいる。それは新聞や雑誌の言い回しだったり、友達の言葉、あるいはテレビで耳にした言葉、などなど。でも、あまり下品なものや、聞いていて耳障りな表現をここに書いていく気はない。どこかユーモラスだったり、ふーんと納得するような言葉を集めていきたいと思っている。引き続き、「道端のフランス語」(路傍のフランス語改め)をよろしくお願いいたします。
なお、「道端のフランス語」は2005年の1月にまとめてありますが、これはレイアウトを見やすくするためで、実際は今でも時々、更新しております。今後も最新記事を除いて、全て同じ場所に保存しておくつもりですのでこの日付はあまり意味がないことをお断りしておきます。
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☆Quartier latin (カルティエ ラタン) : ラテン地区 (パリの5区あたりの学生街の俗称)

パリ左岸の学生街をカルチェラタンとよぶ。昔の大学は神学が中心で、主にラテン語を読み書きしたのでというのが一般的な説明だ。このラテンという語の語源は「Latium(ラティウム)」というイタリア中部のローマを中心とした地域の名称から来ているようだ。フランス語はラテン語の方言が発達したものらしいが、今でもラテン語のままフランス語に混じって使われている言葉がある。よく耳にするものは、
―grosso modo (グロソ モド) : おおよそ、大体
―subito (スビト)(話) : すぐに、突然
―a priori (ア プリオリ) : 先験的に、一見して、見たところ
―et cetera (あるいはetc.)(エトセトラ) : などなど
母音で終わるのが特徴なのだろうか。フランス語の中で使われると、そこだけ妙に響きが浮いて聞えるのは気のせいか。

☆Bouche à oreille (ブッシュ ア オレイユ)  : 口コミ

直訳すると「口から耳へ」。boucheを使った他の慣用句は沢山あるが、面白いのは、
―bouche bée (ブッシュ べ) : ぼかんと口をあけて 「bée」はこの表現でのみ使われる。
―la bouche en coeur (ラ ブッシュ アン クール) : しなを作って(直訳:口をハート型にして!)
―avoir l'ecume à la bouche (アヴォワール レキュム ア ラ ブッシュ) : かんかんに怒っている(ecume:泡 を吹くほど怒っている)

☆Avoir du pain sur la planche (アヴォワール デュ パン スュル ラ プランシュ) : なすべき仕事が(沢山)ある

直訳すると「板の上にいくらかのパンがある」
フランス語には「パン」を使った表現が沢山あって興味深い。辞書で調べてみたら出るわ出るわ…。

―Ça ne mange pas de pain (サ ヌ マンジュ パ ドゥ パン)は「(話)少しも金がかからない。安上がりだ。大したことにはならない。(直訳は「それはパンを食べない」!)

―Je ne mange pas de ce pain-là (ジュ ヌ マンジュ パ ドゥ ス パン ラ」は「そんなやり方には賛成できない」の意になる。これも直訳すると、「私はそんなパンを食べない」のこと。

―long comme un jour sans pain (ロン コム アン ジュール サン パン)とは「ウンザリするほど長い(パンのない一日のように♪)」という比喩。

―manger son pain blanc premier (マンジェ ソン パン ブラン ル プルミエール)といえば、「(話)楽しいことを先にやる(←白いパンから先に食べる!)なんかカワユイ表現。そういえば、パン屋さんでもバゲットを買う時に、「パ ビヤン キュイット(あんまり焼けていないのを)」と注文している人の方が、多いような気がするな~。「白いパン=より美味しい?」っていう構図なのかしら。

―Oter à qn le pain de la bouche (オテ ア ケルカン ル パン ドゥ ラ ブッシュ)とは「人からパンを取り上げる。生計の道を奪う」の意。直訳は「口にあるパンを奪う(!)」表現がリアルで面白い。

―pour une bouche de pain (プール ユヌ ブッシュ ドゥ パン)=「タダみたいな値段で(一口のパンの値で)」

―se vendre comme des petits pains (ス ヴァンドル コム デ プティパン)=「飛ぶように売れる(小さいサイズのパン:安価のように売る(売れる)

☆Un nuage de~ (アン ニュアージュ ドゥ~) : ごく軽い、 ~のかすかな影

直訳すると、「ひと雲の~」。詩的で美しい言葉だ。例えば、コーヒーに「ひと雲のミルク」を垂らすとか…。「ほんの少し」って言う時にこんな風に言えたら、ちょっとフランス人っぽい☆

☆Il y a d'autres chats à fouetter. (イリヤ ドートル シャ ア フエテ) 《話》 : もっと大事なことがある、他にもっとすることがある(=Il y a d'autres choses à faire)

fouetterは、「ムチで打つこと」。直訳すると、「他にもっと打つべき猫がいる」。猫(chat)を使った慣用句は沢山あってどれも面白い。他によく耳にするのは、
―Il n'y a pas un chat. (イリ ニャ パ アン シャ)《話》 : 猫の子1匹(誰も)いない

―Quand le chat n'est pas là, les souris dansent. (カン ル シャ ネ パ ラ レ スリ ダンス)《諺》 : 猫が居ないとねずみは踊る(→鬼の居ぬ間に洗濯)

―Écrire comme un chat (エクリール コム アン シャ)《話》 : 猫のように書く(→読みにくい字を書く、字が乱暴!)

呼んだ~?

☆Chien(ne) (シヤン、シエヌ)《話》 : 《形》 いじわるな

chien(ne)は、犬のこと。「猫」と来たらやはり次は「犬」でしょう!しかし犬にはあまりよい意味がなくてガッカリ。
―Vivre comme un chien(ヴィーヴル コム アン シヤン): 「犬のように暮らす」といえば、孤独で惨めな暮らしのこと。
―temps de chien(タン ドゥ シヤン)《話》 : 「犬の天気」といえば、ひどい、嫌なお天気のこと。
―les chiens écrasés(レ  シヤン エクラゼ) : 車にひかれた犬(!)(→新聞の三面記事のこと!) なんていう表現にいたっては、「どうしてここまでボクをないがしろにするの?」とぱたぽんのまっくろな瞳までウルウルしてくる。「本当にフランス人って犬が好きなの~?」っと疑問に感じてしまうワ☆

☆avoir des oursins dans les poches (アヴォワール デ ウルサン ダン レ ポッシュ) : ケチだ

oursinとはウニのこと。直訳すると、「ポケットの中にウニがいる!」つまり、お勘定の時にポケットに手を入れるけど、中にウニがいるようになかなかお金を取り出そうとしないという状況らしい。ケチな人の話をしていた時に友達が言っていたので、「何なに?」と聞き返した言葉。一般的な言い回しではないと思うが、面白いので引用した。「ケチ」と言いたい時に使うのは「avare(アヴァール)」か「radin(ラダン)」で、「avare(形:名)」は、どちらかというと、持っているものを出し惜しみ、浪費しないという感じ。モリエールの傑作「L'avare(守銭奴)」もこれ。辞書には「être avare de son temps(時間を惜しむ)」や、deのあとにparoles,complimentsなどをつければ、口数や賛辞などを惜しむ意味になり、「無駄に話さない」「容易に褒めない」など、悪いニュアンスばかりでもなさそう。もう一方の「radin」は、もっと直接的に「ケチ!」ってそのまんま。学生言葉だと、「C'est un rat.(セッ タン ラ)」とか「Quel rat!(ケル ラ)」というらしい。rat(ラ)はネズミなので、「こいつはネズミだ」「なんてネズミなんだ!」が直訳☆また、「ケチ」をもっと上品に直接言うのを避けて表現するとしたら、「être près de ses sous(エートル プレ ドゥ セ スウ)」(話)となり、「お金の側にいる(!)」という言い回しもある。「sou(s)(スウ)」というのは、フランより前の昔の貨幣単位で、日本でいうと、「文(もん)とか銭(せん)」のようなもの。よく会話の中に出てくる。その他、「économe(エコノム)」になると、節約、倹約の美点とかセンスのようなものも感じられ、決して短所ではなくなる。何かを買うために、「économiser(エコノミゼ):節約する」とかね♪逆に、「mesquin(e)(メスカン(キヌ)」といえば、ケチ+セコさが混じってくる。狭量な、卑小な、こせこせした精神というか、生きる姿勢までも否定したくなるような感じ。反対語は「généreux(se)(ジェネルー(ズ)」気前がいい、寛大な、高潔な、豊かな…出来ればこうありたいものだ。
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Author:ikuko
栃木県宇都宮市出身。1993年2月よりフランス在住。現在パリ郊外に住んでいます。

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